モデルの出力をどこまで信じてよいかを測る試みが、確信度・公平性・広告の三方向から同時に出た。測り方は揃っていない。
Cohere は推論モデルの確信度の扱いを問い直す記事を出し、モデルが示す自信の値と実際の正しさがどうずれるかを論じた。Hugging Face には、LLM の意思決定における公平性をより踏み込んで評価する FairStress が公開された。OpenAI は ChatGPT の広告基盤について、利用者の信頼と関連性を両立させる設計を説明している。いずれも出力の中身そのものではなく、その出力を受け取る側が何を手がかりに判断するかを扱っている。
三つは同じ方向を向いているが、測っている対象が違う。確信度はモデルの内部状態、公平性は結果の分布、広告は表示の透明性で、互いに置き換えられない。どれか一つを満たしても「信頼できる」とは言えず、企業が導入判断に使える単一の指標は今のところ存在しない。※FairStress と Cohere の議論は互いを参照しておらず、評価軸として統合されているわけではない。
確信度の指標が公平性評価の枠組みに取り込まれるか。広告表示の透明性基準が OpenAI 以外の生成サービスにも広がるか。企業の調達要件に、これらの測定結果が条件として書かれ始めるか。